広島県尾道市に本社を構え、80年以上の歴史を誇る当社は、船体ブロック、パイプ内作加工、船舶艤装配管を専門とする企業です。本ページでは、当社が手掛ける業務内容の詳細や各業務の特徴についてご紹介いたします。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。求人応募を検討される際の参考にしていただければ幸いです。
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船体ブロックとは、船舶の骨格や外観を形成する重要な部分で、一隻の船は複数の船体ブロックによって構成されています。これらのブロックを順次組み合わせていくことで、最終的に船が完成します。
設計図が完成した後、鋼板を切断・加工し、これらの部品を組み立て・溶接を繰り返しながら、巨大な船体ブロックを作り上げていきます。最終的には、約20メートル四方に及ぶ大きな船体ブロックが完成します。
当社では、各種工場承認をしっかりと備えており、お客様のさまざまなニーズに柔軟に対応しています。創業以来、多くの信頼と実績を積み重ねてきた当社は、品質には絶対の自信を持っております。
小組風景
完成ブロック
船舶におけるパイプは、人間の血管に例えることができます。パイプは、動力源となる燃料や乗組員が使用する生活用水をはじめ、さまざまな気体や液体、固体の運搬を担っており、そのため船体内には膨大な本数と種類のパイプが張り巡らされています。
パイプの加工前はただの直管に過ぎませんが、まずは切断作業を行い、次に曲げ加工や複雑な組立作業を繰り返し、その後、溶接を用いて接合することで、最終的に一本のパイプが完成します。
弊社では、一般的な配管だけでなく、ステンレス鋼管などの取り扱いも行っております。また、曲げ加工やバーリング（引き抜き）など、より高度な技術が求められる加工にも対応しており、豊富な実績を誇ります。
曲げ加工（10A～150Aまで対応可能）
SUS316Lパイプのプラズマ自動溶接（裏波溶接）
バーリング加工
パイプコースター
弊社では、パイプ内作加工で製作したパイプを実際に船体に取り付ける業務も手掛けております。
船内では、パイプを通じて様々な物質が流動しており、その中には引火性のある液体や高圧力がかかるものもあります。これらは、適切に処理されない場合、重大な危険や災害を引き起こす可能性があるため、パイプの気密性は非常に重要です。
弊社は、当工場だけでなく、各造船所内でも、エンジン周りや甲板、居住区など、船体全域の配管を手掛けており、高い安全基準を守りながら確実な作業を行っております。
溶接とは、日本工業規格において「2個以上の母材を、接合される母材間に連続性があるように、熱や圧力、またはその両方によって一体にする操作」と定義されています。つまり、複数の物体を溶融させて一体化する作業です。
溶接方法にはさまざまな種類がありますが、弊社では主に手溶接、アーク溶接、ティグ溶接、ガス溶接、サブマージ溶接を行っています。これらは、タンクの密閉性や強度などを確保するために不可欠な作業であり、専門的な技術が求められます。
さらに、弊社では取り扱う鋼種も多岐にわたり、ステンレスや高張力鋼などの特殊な溶接にも対応しております。
一般菅同士の溶接
SUS316Lステンレス鋼菅同士のプラズマ自動溶接（裏波溶接）による突合せ溶接
軟鋼同士のサブマージ溶接
クラッド鋼同士のサブマージ溶接
軟鋼×高張力鋼の隅肉溶接
